鍼灸とは、中国で3000年の研究の集大成でできた医療です。

鍼灸医学の根本は「自然治癒力」を引き出すところにあります。

現代人は肉体的精神的にさまざまなストレスを受け続けて、本来あるべきところからかけ離れた歪んだ状況に追い込まれた結果、病気になっています。

 

鍼灸治療は、この歪みを本来のあるべきところに戻ろうとする、つまり人体が本来持っている「恒常性を保つ」という身体機能を促進させることを目的とします。
歪みとは、具体的にいうと痛み、こり、むくみ、冷えなどです。

 

これらを問診、触診などによって探し出し、一つ一つ改善していくことで、「自然治癒力」を十分に発揮できる状態を作り出すというのが東洋医学の考え方です。

 

身体の歪みが是正されると、全身の調子が良くなっていきます。このように体調をよくしておくことは、病気の予防にもなりますしQOL(生活の質)を高めていきます。


小児鍼

小児鍼は、生後2ヶ月~7歳くらいまでに適用できる治療です。大人のはり治療とは異なり、小児鍼は体にはりを刺すことはありません。

皮膚を刺激するため特別に考案された器具(小児鍼)で、撫でたりさすったりするような軽い刺激を加える治療法であり、気持ちよく、眠くなってしまうほどです。

夜泣き、かんむし、夜尿症などには小児鍼が最適です。痛みがまったくないので注射を恐れる子供でも安心して治療を受けられます。
 
小児の身体は未発達で、発達の途上の為わずかなストレスにも過剰に反応します。ストレスにより一種の小児神経症になるためと考えられています。昔からこの症状を疳虫(かんむし)といわれてきました。小児鍼はこれらの症状に大きな効果をあらわします。子供の病気に対する抵抗力を作り、正常な発育を助けます。